小豆の栄養

豆には イライラを抑える効果が期待できるカルシウム、
貧血を予防するためにも必要な鉄分、
血や肉をつくり生理機能を維持するたんぱく質、
炭水化物を効率よくエネルギーにかえるビタミンB1、
脂肪を効率よくエネルギーにかえるB2、
お腹の中をキレイニする食物繊維などの
栄養がいっぱい!

その他 小豆にはサポニンというものがふくまれております。
のど荒れを防ぎコレステロールを下げるのに役立つといわれております。
(煮汁に含まれるのでお汁粉のような煮汁ごと使う料理は最高)
食物繊維が多いのも小豆の特徴です。食物繊維は腸内の乳酸菌の繁殖をよくし、働きを促進するのです。
便秘を防ぎ、大腸ガンも予防できるといわれております。
成人病を予防し、糖尿病の予防にも期待できます。





小豆の保存


どの料理でも 4人分で1カップの量の豆が目安ですね。
といっても、これは好みの問題で
沢山入れたい時は2カップでも構わないわけです。 基本量を決めたら 3〜5回分くらいの量を一度に下ごしらえしましょう。
そうすることで、一度に掛かる調理時間と燃料費を節約できます。
沢山煮た豆は1カップ分ずつ(5カップ煮たのなら1/5量ずつ)
小分けして冷凍保存します。
煮汁もサポニンが豊富で大事ですから捨てないで、
豆とは別にして 製氷用の入れ物にいれて凍らせてから小袋にいれて保存。
豆と一緒でも構いませんが、使う時にこの方が早く解凍できますし 豆だけ・煮汁だけでも使えるから便利です。
こうしておけば いつでもサッと使える便利な食材に大変身。
さぁ さっそく作りはじめましょう!

    



小豆の下ごしらえ

小豆は水で戻さなくてもよい豆です。
けれどもやはり 30分くらい水につけた方がより早く煮えますので お奨めします。
かといって、あまり長い時間水につけておくと小豆の赤い色が抜けてしまいます。

今回はあらかじめ30分から1時間くらい水につけてから調理しております。
同じ小豆でも、水につけてから煮たのと、すぐに煮始めたのとでは 煮るのにかかる時間がかわりますし、
新物と古品では新物の小豆がやはり早くやわらかくなります。(このレシピでは、全て新物の豆を使っております)
ですから レシピの調理時間はだいたいの目安とお考えください。

【小豆の下ごしらえ】

     

 1 小豆をきれいに洗う。
   (ピカピカできれいに見えても 水洗いしてあるわけではありませんので。)

 2 鍋に入れ、豆の量の4倍くらいの水に30分くらい(古品はもっと長く)つけておきます。

 3 つけ汁ごと(蓋をしないで)中火にかけます。

 4 煮立ったら2分くらいおいてから煮汁を捨てます。
   (これを「ゆでこぼす」といいます。小豆はアクの強い豆です。
   最初のゆで汁には皮のアクが出ておりますので一旦捨て、アク抜きします。)

 5 新たに 豆が充分かぶる量の湯(豆の5〜6倍量の水でも構いません)を加えて中火にかけ、
   徐々に熱を加えていきます。

 6 煮たってきたら 浮いている豆が沈む程度の水を静かに入れ(これを「差し水」をいいます。)
   再び煮立ったら、豆が踊らない程度に火を弱め(ほたる火)、紙蓋をして
   (なければアルミ箔を円く切って所々穴をあけたものでも構いませんし、
   ふきこぼれ無いように気をつけて鍋の蓋をしてもいいです)
   やわらかくなるまで ゆっくり煮ます。

   指先で豆をはさんで芯がなければ「かたゆで」、
   軽くつぶれるくらいになれば「やわらかく煮えた」状態といえます。
   (目安は沸騰してから40分くらいで 硬さをみて下さい)


※ こうして下ごしらえをしてから 味付けします。
  この順序はどの豆にも共通です。
  豆がまだかたいうちに調味料を入れてしまうと、もうそれ以上軟らかくなりにくいからです。